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第102回「ほほえみ交流カフェ」が開催されました

2023.06.13荏田南地区

連休明けの5月9日、第102回「ほほえみ交流カフェ」が開催されました。
通常の第1火曜日が連休と重なったため、1週間遅れの日程となり、参加者がいつもより少なくなりましたが、来場者は元気一杯で会場内は寧ろ大いに盛り上がりました。
その模様を含め以下当日の様子を紹介します。

参加者 シニア 9名
講師 1名
葛が谷ケアプラザセンター長 1名
葛が谷薬局 1名
スタッフ 11名+zoom参加1名
計 24名

皮切りはカフェ代表から、偶然当日TV放映されていた「認知症特集」の話。 カフェ準備があるため途中までしか観れなかったと。
逆に筆者は途中から最後まで観てました。
お陰でカフェ準備は遅刻。面目なし。米国での新薬迅速承認、日本での承認申請に関する情報に続いて、認知症当事者やその家族が運営に携わるカフェの紹介など、まさに当日の講演テーマや「ほほえみ交流カフェ」の在り方にも関わる非常に興味深い番組でした。

葛が谷薬局さんからは新型コロナ感染症の法的扱いがインフルエンザ同様の5類に変更されたことについて、病気自体が変化したわけでも、無くなったわけでもない。寧ろ患者数はこのところ増加傾向にあり、引き続き注意が必要とのお話。

会場であるライブタウン在住のスタッフからは、建物外壁改装工事中で部屋の中が暗い。
気持ちを上げるには太陽がとても大事と実感していると。

またカフェスタッフ4人がパネリストとなる「第14回荏田南文化サロン」が6月25日に開催されるとの紹介。 このトークショーで何が飛び出すか。
期待しましょう。

そして、新スタッフ1名の紹介もありました。 最近新しい仲間が複数名加わり、うれしいかぎりです。

さて本日の講演はキャラバンメイト、医療福祉連携士の後藤浩志(博士)による「お薬」の話です。
すべての薬は主作用(効果)と副作用(弊害)の両面を併せ持つ。 医師や薬剤の指導の下で、適切に服用することが重要です。
服用回数や薬どうしの飲み合わせ、或いは食品や飲料との食べ合せ・飲み合わせなどについて専門家ならではの貴重なお話を伺いました。
皆さんが関心の高い「食品との食べ合せ」の例として、
・抗生物質とミルクは薬効が減少
・ある種の血圧降下剤とグレープフルーツなど大ぶりな柑橘類は薬効が増幅
また、多くの薬を服用した場合の身体への影響では、
・5種類服用で転倒リスクが増加
・6種類以上となると要注意とのことです。
また、冒頭にも記載した、アルツハイマー型認知症の進行抑制効果が認められた新薬についてもお話をいただきました。
この薬は軽度認知症の段階で服用することが肝要。早い段階で認知症診断を受けることが重要となります。
その診断ですが、現在は高価なPET検査に頼ることになりますが、血液分析で診断する方法を開発中とのことでした。
後藤先生、貴重なお話有難うございました。

お次は参加者リーダーによる「お喋りコーナー」です。 御自身の夫の介護を通して、
「衰えていくのを見つめる」との心境を吐露いただきました。

続いて参加者から、「近隣の保育園前の横断歩道の塗装が剥げて殆ど見えない。区役所に言ったら、担当は警察だと。
警察に言ってから1か月経過するが、現地に何の変化もない」と。 確かにゼブラは殆ど消えています。 この話をきっかけに本カフェで都筑警察署交通安全課に講演を依頼することになり、今秋以降で調整中となりました。

更に行政への注文は続きます。「現市長は選挙でシニア向け市バス利用パスの無料化を公約としていたが、財政難の中で全員無料とするなどピント外れ。
市にその旨意見書を出したところ、最近になって返事が来たが、”現状把握のためにパスを紙からICカード化する”という意味が良く判らぬ内容」とのこと。
パス無料化について参加者の意見を聞いたところ、「その必要無し」との声が大半でした。

行政に対して具体的な意思表示をするシニアがお二人! 年齢なんか関係ない!
思っているだけでは何も変わらない。 重要なのは実際に動くこと、声を出すことと、参加者の皆さんから改めて教えられました。 感謝です。

気勢が上がったところで、今度はヨガ体操でリラックス。
背伸び、脇腹伸ばし、肩回りと上半身中心に動かしたあと、太ももやふくらはぎのストレッチ、足首回しなど下半身も動かしました。

最後は「ふれあい丘の街」の合唱でお開き。 ご参加有難うございました。 次回は
6月6日、講演は区高齢障害支援課殿による「都筑区の認知症への取り組み」です。