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『どんぐりカフェ』令和5年10月第2回の実施報告

2023.11.20荏田南地区

当カフェは都筑区内で8番目に設置された区内最小の認知症(備え)カフェです。横浜市内で最も早く開設された『ほほえみ交流カフェ』のサテライトです。コロナ禍により、参加人数を絞って、通気換気を図りながら開催しています。アルコールによる手指消毒は開会時に実施。お茶・菓子なし。
すでに発症した患者さんとそのご家族のためのカフェではなく、発症前の方を対象とした予防/備えカフェとして運営しています。プログラム内容や運営が患者さんとそのご家族のご要望には添えないことがあります。

【件 名】 第86回
『認知症のおさらいと物忘れ外来の実際について』
【日 時】 令和5年10月17日(火)13時半~15時
【会 場】 荏田南三丁目自治会館
【講 師】 原 一 医師(認知症サポート医)
ウエルケアはら脳神経内科(仲町台)
松岡 康子 さん(体操指導)
【出 席】 17名(有料16名)なぜか男性は一人のみ。後は全員が女性でした
【幹 事】 佐藤 寛(代表)




先月、今月と、ようやく季節がよくなってきたのに参加者が減っています。なぜでしょうか? 皆さんが求めているものと内容がずれてきているのだろうか。主催者としては一喜一憂せずにはいられません。たいへん気になります。住民の一人一人に末永く「健康長寿」であっていただきたいのです。
世間全体で認知症への言及が減ってきています。こんなことも影響しているのでしょうか。

さて今月は認知症備えカフェとしては正道の、区内でも数少ない「認知症サポート医」の先生のお話です。先生は脳神経内科の専門医です。
昨年に引き続いての2度目のお願いを快く引き受けてくださいました。
本日のお話の3つの柱です。約40分間。
1)認知症のおさらい
2)物忘れ外来の実際について(症例を挙げて)
3)認知症の薬物療法(リカネマブへの期待)

〔主な内容〕
1)認知症のおさらい
・認知症=アルツハイマー病ではない
・認知症の基礎疾患では67.6%の人がアルツハイマー型でした
・軽度認知障害(MCI)のおさらい
・老化による物忘れと認知症による物忘れの違い
・「せん妄」と認知症の違い
・うつ病性仮性認知症・意識障害(せん妄)の鑑別
・治療可能な認知症
・91歳男性の症例
・74歳男性の症例
・77歳男性の症例
・特発性正常圧水頭症の症例
・神経変性疾患による認知症
・アルツハイマー病の解説
・レビー小体型認知症の解説
・前頭側頭葉変性症の解説

2)物忘れ外来の実際について
・当院における物忘れ外来の実際
・認知症治療薬の違い
・周辺症状に対する他の薬物療法

3)認知症の薬物療法(レカネマブへの期待)
・新規疾患修飾薬について
・レカネマブの作用機序
・レカネマブ投与対象の患者イメージ
・レカネマブに期待される効果
・レカネマブの問題点
・認知症リスクと予防について/現時点での医学的推奨
・ウエルケアはら脳神経内科の診療内容(CT、MRIあり。予約したほうがいい)

全部で60枚のスライドを用意してくださいました。ありがとうございました。
たいへん分かりやすく、また医師でないとできないお話をしっかりと聞かせていただきました。私たちが怖いのは、「寝たきり」と「認知症」です。これらを少しでも遅らせるために、これからも勉強して参りましょう。そして、体も動かして。


●松岡さんの体操は30分間です。運動の大切さを説きながら、ストレッチを中心に行ってくださいました。
まず手首や指の体操、そして肩のほぐし・・・「こんにちは、どっこいしょ」という椅子の立ち上がり方、しっかりと腕や肩の体操をしました。

【謝 辞】
これまで数年間に亘り当カフェのチラシや回覧を葛が谷地域ケアプラザで印刷させていただいてきました。ありがとうございました。長い間、利用させていただき、ありがとうございました。ケアプラザのご協力無くては続けることはできませんでした。心からの感謝と御礼を申し上げます。

このたび制度変更により、同所での印刷ができなくなりました。今後は自治会のプリンタを使用させていただくことになりますが、費用が8倍になることが予測され、コスト削減のために制作枚数を大幅に減らすことにしました。
コロナ以降、感染防止のために配付地域を絞ってきましたが、さらにコストへの配慮も必要となりました。来年以降のチラシ制作は年6回または4回とする予定ですので、告知が弱くなることが予想されます。ご了承ください。

【今後の御案内】
コロナや天候の状況(強風雨)などで急に中止することがあります。
会場は、荏田南三丁目自治会館です。
【認知症(予防)カフェ】毎月第三火曜日の午後です。13時半~15時ごろ
11月21日 「グリーフケア入門」原 泰江 看護師(葛が谷地域ケアプラザ)
12月19日 「平時のボランティア、非常時のボランティア」鮎沢 主事(区社協)

【活き活き塾】毎月第一月曜日の午前です。10時半~12時
10月2日(月) 「認知症とフレイル予防の体操」
服部聡子さん(ヨガ・インストラクター)

11月6日(月) 同上


【そうそう、蛇足です】
町内に「ちょこざっぷ」が開店準備中です。高齢者の健康増進に役立つか、連携できないか、また後日レポートします。



・マスク、汗拭き、運動用タオル、上履き靴、飲み物をご持参ください。
高齢者が集うため、屋内でのマスクは今後とも必須といたします。
・湯茶は出しません。
・参加費 カフェは100円。活き活き塾は200円。荏田南三丁目自治会館。
・コロナのため、従来あったトイレの手拭きも撤去してあります。
・来場時に手指消毒を行います。
・窓を開けて常時、換気を図ります。会場はやや暑い(寒い)と思ってください。
・新型コロナ&インフルエンザ対応のため1週間以内に体調不良や発熱のあった方は
来場しないでください。
・記録写真(スナップ)の撮影を行います。写りたくない方はお申し出ください。
写真の一部は都筑区社会福祉協議会のホームページにアップします。
・使用する椅子は、使用の前にアルコール拭きしています。
・過密にならないよう参加人数を制限しています。