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『どんぐりカフェ』令和3年10月の2回実施報告

2021.12.07荏田南地区

【件名】『認知症(備え)どんぐりカフェ』第47回
【日時】令和3年10月19日(第三火曜日)13時半~15時10分
【会場】荏田南三丁目自治会館
【出席】17名(有料15名)
【幹事】佐藤 寛(代表)

都筑区内で8番目に設置された区内最小の認知症(備え)カフェです。横浜市内で最も早く開設された『ほほえみ交流カフェ』のサテライトです。コロナ禍により、参加人数を当初の半分の15名に絞って、窓・サーキュレーター・空気清浄機・エアコンを全開にして開催しています。
アルコールによる手指消毒は開会時に実施。お茶・菓子なし。
ワクチン接種が広範囲に普及すれば、参加人数の制限が解除できるのではないかと淡い期待を抱いています。

【今月のプログラム】
1)『高齢者の防災への備え』荏田南地区連合自治会 事務局次長 木村純一さん。 40分間
2)「椅子に座ったままできる体操」荒堀さん。30分間
3)情報交換 20分間

【今月の進行】
定刻開会。
●新型コロナ感染症のため、昨年・本年と消防による防災講習会ができませんでした。消防による実習や講習会は、老人クラブ発足以来欠かさず続けてきた行事でした。それが途絶えてしまいました。よって、カフェの講話に組み込みました。
実は消防への依頼は何回も日程調整をしなおしたのですが、「宣言」「まん防」の発令下では、消防職員の派遣は不可とのことでした。よって、半年前から仕込んでおいた連合自治会事務局による講話1本に絞りました。
連合自治会・単位自治会・個人との準備や対応の差異はなんだろうかということがテーマです。
●続いて荒堀さんの「椅子に座ったままできる体操」です。
●今回は町内の認知症グループホーム夢観から3人の方が新しい利用者を紹介にお見えになりました。次回、町内の公園などでお目に掛かったときにはみなさん声かけができるだろうと思います。
●区役所から保健師さんと葛が谷ケアプラザからコーディネータさんにもお越しいただきました。

〔概要〕
●連合自治会の木村さんはもと川崎市役所の職員。東日本大震災のあと、数年間も石巻市や塩釜市に派遣されていたそうです。経験豊富な貴重な人材です。
●当地区の戸建住宅は水害よりも風害を受ける可能性が高く、また地震災害(震度5強から6弱)への備えが必要。
●それぞれの役割を確認しよう。
連合自治会は、避難所解説と運営。区役所との連絡
単位自治会は、被害状況の把握、住民の安否確認、連合自治会との連携
●個人の備えは? 自分の状況を客観的に考える/自身の健康状態、家庭環境、家族親族の状況、普段の行動パターン等々
●「地震に対する10の備え」「地震その時10のポイント」が配付されました。
●避難所である荏田南小学校では、介護が必要な方には別室を設けることになっている。またコロナ患者に対応するために防護服を着ての受入訓練も実施している。
●災害関連死に注意してほしい。持病や感染症には特に注意が必要。仮設住宅暮らしで孤立する事例が多かった。
●震災後は窃盗にも注意が必要。必要事項は紙に書きだして貼っておく。外出中の家族との連絡方法を決めておくことが大切。

●続いて荒堀さんの体操です。各部位あちらこちらのストレッチに続いて脚力を維持するための筋トレです。
久しぶりの体操で、しっかり筋肉を延ばしました。

●終わってからは、地区社協の行事予定も含めてお互いの情報交換です。15時散会。清掃をして終わりとなりました。


〔次回予告〕
◎10月26日(火)13時半~。町内のどんぐり公園で「音楽療法士 中川ともゆきさんによる弾き語り」若いころの曲を思い出していただきます。
◎11月16日(火)は「新型コロナ/なぜワクチンが速やかに開発できたのか、治療薬開発はどうなっている? 公開情報を整理してみた」後藤浩志さん(薬と防災の専門家。博士)
◎12月は都筑区社会福祉協議会、1月は葛が谷ケアプラザの職員による講話を予定しています。また3月は区内開業の認知症サポート医の来会が決まっています。

★今年度下期、自治会館の修繕が行われる見込みです。修繕の際には予告なく会場が使用できなくなる可能性があります。

・マスク、汗拭き、上履き靴、飲み物をご持参ください(湯茶は出しません)。従来あったトイレの手拭きも撤去してあります。
・来場時に体温測定と手指消毒を行います。
・窓を開けて換気を図ります。会場は寒いことがあります。
・1週間以内に体調不良や発熱のあった方は来場しないでください。
・後方から記録写真の撮影を行います。写りたくない方はお申し出ください。
・使用する椅子は、使用の前後にアルコール拭きしています。
・参加人数を過去の約5割(15名)にするなどの人数制限を実施しています。



『どんぐりカフェ』令和3年10月第二回目の実施報告

【件名】『認知症(備え)どんぐりカフェ』第48回 秋の公園音楽会
【日時】令和3年10月26日13時半~14時半
【会場】荏田南三丁目「どんぐり公園」
【出席】25名
【幹事】佐藤 寛(代表)
【出演】中川ともゆき さん(音楽療法士。多機能通所介護施設かもいけ)

本日は当カフェ初めての公園内での音楽会です。近隣への騒音防止のため、自治会館はいっさいの音楽が禁止という状態にあるため、近くの公園を会場にしました。
前夜からの驟雨も去り、吹きつけていた強風も午前中で止んで、開催時刻にはみごとな晴天が見え、暖かくなってきました。東の風微風。
公園は下が砂地のため、雨もすっかり吸い取られており、ほこりの立たない快適な環境となりました。
公園管理倉庫にあった折り畳み椅子を25脚程度、距離をとって半円状に並べて時刻を待ちました。椅子はしばらく使われていなかったため、早めにきた方々が園内の水道を使って拭き上げて下さいました。準備はそれで完了です。
1時半が近づくに連れて近隣各所から三々五々、高齢の方々が集まってきました。
着いた方にはノートに氏名・住所・電話の記入をお願いしました。またアルコールによる手指消毒にも協力をお願いしました。
1時半演奏開始。中川さんはアンプ無しで肉声での語りと歌です。明るい伸びやかな気持ちのよい歌声が特色です。なお,歌い手は風下に位置しました。
とんとんカフェから浅見さんが応援に来て下さいました。
【演奏曲目】
昭和15年ごろから25年ごろにかけての懐かしい曲ばかりです。それを初めて聞いたシーンを思い起こしてくださいというフレーズから始まりました。普段と違う脳の部位を活性化することが大切です。
里の秋、帰り船、湯の町エレジー、リンゴの歌、船頭小唄、影を慕いて、丘を越えて、ばらが咲いた、庭の千種、野菊、コスモス、瀬戸の花嫁、女の道、喜びも悲しみも幾年月、有楽町で逢いましょう、禁じられた遊び、愛燦々、太陽がいっぱいなど22、3曲。

曲のつなぎの語りが温かみが感じられ、すばらしい連続です。
ほとんどの方がマスクの下で小声で口ずさんでいました。
隣の遊歩道を散歩する方々も時折立ち止まって耳を傾けてくださいました。
当初予定の40分間がすぎて約1時間。少し体の冷えが心配になってきたころ終了となりました。参加のみなさんにご満足いただいた1時間でした。
当カフェのエリアは、港北ニュータウンでも最も早く入居が始まったところとして、高齢化の進展が顕著になっています。これからも認知症への備えに力を入れていきたいものと考えています。