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『どんぐりカフェ』令和4年3月の実施報告

2022.04.05荏田南地区

『どんぐりカフェ』令和4年3月の実施報告

【件名】『認知症(備え)どんぐりカフェ』第53回
【日時】令和4年3月15日(第三火曜日)13時半~15時10分
【会場】荏田南三丁目自治会館
【出席】22名(有料20名)参加費100円
【幹事】佐藤 寛(代表)

都筑区内で8番目に設置された区内最小の認知症(備え)カフェです。横浜市内で最も早く開設された『ほほえみ交流カフェ』のサテライトです。コロナ禍により、参加人数を当初の半分の15名に絞って、窓・サーキュレーター・空気清浄機・エアコンを全開にして開催しています。
アルコールによる手指消毒は開会前に実施。お茶・菓子なし。

【今月のプログラム】
1)『「もしも」のときに~おひとりさまの老後に備える~』都筑区在宅医療相談室 上原 裕子さん 45分間
2)「椅子に座ったままできる体操」荒堀さん。30分間

【今月の進行】
定刻開会(13時半)。
当カフェのエリア内でも独居高齢者が急速に増えていて、一人で生活を続けるのが困難になったとき、どうしたらいいかがそれぞれの問題意識に上ってきています。
また困ったとき、どこに相談したらいいか、分からないでいる住民もいます。

1)『「もしも」のときに~おひとりさまの老後に備える~』都筑区在宅医療相談室 上原 裕子さん
「在宅医療相談室」は18区のいずれにも置かれている市の機関です。都筑区の場合は医師会のなかにあり、看護師とケアマネージャーの2つの資格を合わせもつスタッフが勤めています。上原さんはその管理者です。在宅医療についてのお困り毎の相談に乗ってくれています。区内には往診してくださる医師が10人、訪問介護をしているステーションは17箇所あるそうです。多くの方がお亡くなりになる場所は、昔は病院でしたが、今は自宅です。その人生の最終段階における医療・療養について支援してくれるのが、在宅医療相談室です。
お話はA4版10ページのプリントを使って、厚生労働省のアンケート結果から始まりました。医療関係者と一般大衆とでは、最期に受けたい医療・受けたくない医療について話し合うことがあるかないか、大きく違うとのこと。後になって、本人と身近かな人とが、あらかじめ話し合っておいたら心残りがなかったろうと答えた人が多かったのです。
それが自分の希望する医療やケアを受けられることにつながり、代理人の負担を軽減します。命の危険が迫った段階になると、約7割の人が医療やケアなどを自分で決めたり、望みを人に伝えることができなくなると言われています。『もしもの際の代理人』をあらかじめ決めて、その人に自分自身の治療やケアに関する考えを伝えておくことが大切。自分が望むケアを、自分自身で前もって考え、周囲の信頼する人達と話し合い、共有することか重要。前もって考え、繰り返し話し合い、共有する取り組みを「人生会議(ACPアドバンス・ケア・プランニング」と呼びます。また意思は心身の状態に応じて変化することがあります。その「もしものときの話し合い」をするきっかけ作りをするのが36枚のカードを使う「もしバナ」ゲームです。
『エンディングノート』はこれからの生き方を考えるきっかけ作りをするノートです。何度書き直してもいいのです。
そして最期に『看取り期の在宅療養ケアマップ』リーフレットを参考にしてくださいました。人生の最期をどのように過ごしたいかは、私たち一人一人の重要な問題です。
少し硬くなりがちなテーマでしたが、皆さん「来てよかった」とお帰りになりました。

続いて荒堀さんの体操です。各部位あちらこちらのストレッチに続いて、今回は誤嚥防止のための体操をしました。
今月は、タオルを使っての着席の体操の4カ月目です。タオルを補助具としてアチラコチラしっかり伸ばすことができました。スクワットをして終了しました。
久しぶりの体操で、しっかり筋肉を伸ばしました。

14時50分散会。清掃をして終わりました。
今回特筆すべきは、町内の高校に合格した新1年生が一人、見学にきてくれたことです。当カフェ始まって以来の出来事でした。若者が高齢者の集いを覗いてくれることは貴重な機会となりました。

〔次回予告〕
いずれもマスク必携。
◎3月22日(火)13時半~。特別会。春の音楽会『荏田南の歌声がやってくる』雨天強風中止。荏田南三丁目どんぐり公園。無料。みんなで歌いましょう。
残念ながら、雨・雪、寒冷のため中止となりました。

◎4月12日(火)13時半~。60回記念特別会。『認知症サポート医からのアドバイス』原 一医師。荏田南三丁目自治会館。100円。
◎4月19日(火)13時半~。『最近の高齢者の救急搬送の実情』都筑消防署
荏田南三丁目自治会館。100円。体操でタオルを使用します。

・マスク、汗拭き、上履き靴、飲み物をご持参ください(湯茶は出しません)。従来あったトイレの手拭きも撤去してあります。
・来場時に体温測定と手指消毒を行います。
・窓を開けて換気を図ります。会場はほこりっぽいこと、寒いことがあります。
・1週間以内に体調不良や発熱のあった方は来場しないでください。
・後方から記録写真の撮影を行います。写りたくない方はお申し出ください。
・使用する椅子は、使用の前後にアルコール拭きしています。
・参加人数を過去の約5割にするなどの人数制限を実施しています。